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ダニと摘果2013/10/09

ミカン農家のIさんに軽トラで移動中のところに出合い、既に一箇所の点検が済んで、他へ移動するというので便乗しました。車を留めた所は下平塚の南斜面です。志津摩の海岸が見下ろせます。

今年の夏は暑かった割に雨が少なかったので、ダニの被害が多いと言いながら、未だ青い実なのに赤く錆びついたようなミカンを一つ一つ調べてはハサミで切り取ってゆきました。これは“サビダニ”のせいだといいます。サビダニはアカダニより小さく虫眼鏡で見ないと分かりにくいそうです。

他に引っ掻いたように白っぽく見えるのは、風に揺すられて付いたキズだそうです。これも出荷はできません。中身は何ともないのに、惜しげもなく地面に落として行きます。それから、上を向いたままの実は皮が厚く、握った感触が堅いものも摘果します。

落とされたミカンを拾って、皮を剥いてみました。しかし、外見上は何ともありません。中身に爪をたてたら、汁がこぼれて落ちました。それが流れるように落ちたのでびっくりしました。こんなにも水分が多い!

Iさんはこの時期の皮の青いミカンは糖分が少ないので、貯蔵庫に保存しても意味はないと言います。多分、酸味が抜けても甘くはならないということらしい。糖分がなければ甘くはならないか・・・。

でも、酸味の部分に栄養がないはずはないと思いますが。例えば、トンカツなどの揚げ物に搾ってかけるカボスのような使い方は出来ないものかな?

惜しげもなく捨てられる摘果。最近、こういった果実を有効利用しようという動きが新聞に載ったような、あるいはテレビで見たような記憶があります。採算がとれる何らかの仕組みが早く出来るといいですね。