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中の平2020/08/01

「中の平」はその池畔に立つ顕彰碑によると、昭和4年1月に起工して翌5年8月に竣工したとあります。当時稲取の田圃は全域で24町歩しかなかったのを、4町3反歩増やして28町3反歩にまで広げたということです。その田圃の区分使用の権利を初っ端に取得したMさんの話では、新田が誕生するまでの間に色々な問題があったようですが、敢えて開拓を進めた意義は顕彰に値するに十分なものだったと考えられます。

しかし、その田圃も今は殆どがハウス農業に転じて僅か2か所が残っているだけとなっています。昨日はツチアケビを見た後、田圃に寄ってみました。田圃のオーナーの姿はありませんでしたが、稲は背丈を伸ばして順調に育っているようでした。

ところで、その田圃の隣にガマが生えているのに気が付きました。同じソーセージでも、こちらはフランクフルトでしょうか、すんなりとした茶褐色の花穂です。もともと田圃だったこの土地です。水の環境に恵まれているのは当然です。従ってガマが生えていても驚くことはありません。アシやヨシの風景も捨てたものではありませんが、ガマも懐かしい水辺の植物です。

ガマのほわたにくるまれば ウサギはもとのしろウサギ〽 私もこの歌を知っている年齢ですから。

スモモ2020/08/02

「スモモもモモもモモのうち」という早口言葉がありますが、”スモモもサクラもサクラのうち”では話にならないでしょうね。


きのうクロカンに上がった帰りにJAミカンワイナリー前を通ったときのことです。倉庫の前には数本の樹木が並んでいますが、梅雨明けした空を仰いだら何と、スモモが枝に張り付いているではありませんか!

いつも通るこの道、菜の花やつい最近まではキンケイギクが土手を飾っていました。その筆頭が数本のサクラの木でした。いや、そう思っていたのです。同じ白い花でも、サクラと勘違いしてたとは我ながら恥ずかしい。

しかし、この木の幹を見ても、枝を見てもサクラの表皮にそっくりではありませんか!多分、クロカンコースのサクラを見た帰りにこの”サクラ”を一瞥したわけで、前者の見事なサクラのイメージが私の破壊された脳裏から解放されてなかった故に、スモモの花をサクラと勘違いしたのでしょう。

白田峠(東浦路)越え2020/08/03


<旧稲取灯台の下から出発>
長かった梅雨も明けて、心配なのは旧下田街道の白田峠越えの道がその後どうなったかです。稲取では黒根橋を渡って黒根寄りの近くで、白田では新トモロトンネル北口からバス停白田海岸寄りの地点でそれぞれ山崩れがありました。今年の梅雨は豪雨の印象はなかったのですが、長期間にわたったことで地盤が耐えきれなかったのでしょうか。峠越えの山道もその懸念が頭にあって早速歩いてみることにしました。

去年の台風後のままに倒竹等が散乱しています。

眼下にカグラ石がはっきりと見えてます。きょうの海の青が印象的です。

以前、真ん中の枝の曲がった部分にブランコがぶら下がっていました。

ここまではまずまずの道でした。ここから難路が始まるのですが・・・。さて、前回は右から攻めたのですが、今回は倒木の左側から行ってみました。去年の台風後に初めて通って少し苦労しました。しかし、今回はやや通過しやすかったと思います。前回の向かって右から攻めた時よりはるかに楽でした。

振り返って撮影。前回はこの左側をくぐって出てきました。今回は初回と同じように右2本の倒木の間を縫って下りてきました。

出た所には石を積み上げた台の上にベンチがありました。多分この土地のオーナーさんが設置したのでしょう。
さて、ここからは道自体はしっかりした山道ですが、ところどころで倒木が邪魔します。


さあ、例の切通しに到着です。峠道の3分に1を通過したことになります。

                     振り返って撮影
殆ど前回と変わらない感じです。


峠路のつづき2020/08/04

峠路の”序の口”を過ぎて、いよいよ核心部に入りました。

切通しを抜けます。

前方に斜めになった電柱が見えます。配線がピンと張っています。


ここは慎重に下ります。今回は右から入って左の斜めになった倒木をうまく跨いでクリアしました。下の画像は振り返って撮影。初回も前回もこの左側を通過。今回は左下の足場が悪くなっていたので右の斜めになっている倒木へまわる方を選びました。

去年秋の台風で崩れた個所に到着。かなり大きな崩落です。

その崩落の末端からこの場所を抜け出します。

上の倒木帯をクリアすれば、ホッとする道に出ます。
しかし、それもつかの間。これ以降は詰めに入りますが、ルートファインディング力を試されます。

この裏側に回り込むと、
          左上方に電柱と黄色の支え棒が目に入り、出口が近いと悟ります。

ここはしかし一旦、下方へ下って倒木の海を渡らなければなりません。

その後、また上ってしまいましたが、

この中央から右に下りて左まわりに詰めた方が良かったようです。

ここは上の横木をくぐって前方に下り、

いつもの通り、トンネルの壁沿いに下ったのですが、この先の下りはイバラの道でした。この時期はこのルートをとらず、やはり下から回り込むべきでした。

やっとのことで抜け出して国道に立ちました。



峠を越えて2020/08/05

稲取から白田への今回の峠越えは最後の詰めで少しシゴカレましたが、総じて去年の台風後に私が初めて通過したときと殆ど変わらない感じです。一部若干、悪くなったところがあったにしても、通りやすくなったところもありといった状況でした。いずれにしても大差ないということです。

さて、白田川のトンネル口を出た後、白田の国道沿いでガケ崩れがあった場所はどうなのか見てまいりました。
これはトンネル口を出て間もなくの所で、去年の台風の傷跡です。

かなり歩いてから、それとわかる現場に到着。

この写真でははっきりしない、ずっと上の方から崩れてきておりました。崩れて白く見えるのは水がチョロチョロ流れている部分です。トンネルを抜け出てからのこの山は普段から水が豊富で、ずっと手前の旧トンネルへ向かう県道上には「弘法の清水」の石碑があります。今回の崩落場所は私の推定ですが、白田川とトンネルの中間辺りでしょう。この場所から少し白田川へ歩くと、右のガードレールの空きから下の海岸へ下る道がありました。

                白田漁港とその奥に片瀬の海岸