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ミンティたちの森のかくれ家2012/07/17

「ミンティたちの森のかくれ家」キャロル・ライリー・ブリンク著 谷口由美子訳

1930年の世界大恐慌が始まった年に、スパークス一家はシカゴで営んでいた食料雑貨店をたたみ、親戚を頼ってウイスコンシン州へ向かいます。しかし、その途中、森の中で車がエンストして動かなくなってしまいました。

頃は10月。幸いその近くに避暑に使われている別荘がありました。パパ、娘のミンティ、妹のエッグズのスパークス一家は気が咎めながらも、無断でこの家に寝泊まりすることにしました。

3人はこの家が気に入ってしまい、冬の間ずっと滞在することにし、今はお金の持ち合わせがないが、あとで必ず使用料を支払うと誓い合います。食料は店をたたんだとき、すべてを車の後ろのトレーラーに積んできていたので困ることはありませんでした。

季節が進み吹雪のある日、子どもを抱えて疲労困憊した紳士がやってきました。スパークス一家は心からこの二人を歓待し、お互いに打ち解けて行きます。そして、この二人の正体は実は・・・。

生活力はないが、詩を暗誦することとパンケーキ作りに自信と誇りを持っているパパ、そして、素直な二人の娘の綾なす物語は意外性を含んだ楽しい読み物となっています。