伊豆稲取便り

「老いもせで今日を限りの秋の蝶――鼠白」

稲取にある句碑の一つを訪ねてみました。いつもの散歩道の途中から喫茶ミルクへと降り、国道を横切って字小山尻の旧県道がカーブする地点に来て、すぐに石碑群を見つけることが出来ました。

この石碑群は民家の庭の一角にあって、その中に句碑と思われる大きな石碑がありました。でも、外からでは文字が読めません。あいにく家人の方が留守のようでしたので、失礼ながら勝手にお邪魔して石碑を直に見てまいりました。

しかし、残念ながら石碑表面の文字はかなり風化して殆ど読めません。からくも、「老」と「モ」それに「秋」の禾ヘンと思われる文字が読み取れたので、冒頭の句の石碑と断定しました。

出来れば、この石碑群の一つ一つをこの家の方に聞いてみたかったところですが、いずれまたその機会があるでしょうから、今日は写真だけ撮って引き上げました。