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けやき公園 32019/11/02

 
    <ヘルスケアマンション入口>
先ずは京王熱川マンションまであがってみます。欅公園のすぐ上です。国土地理院の地形図を見ると、箒木山から南東に落ち込んでいる尾根の末端近い台地に建っています。従ってマンションの部屋からの眺望はまずまずと思われます。標高は約190メートル、そしてそこから50メートルほど上の台地に立つのが伊豆ヘルスケアマンションです。このマンションには豊寿園温泉医院が隣接していて、医療サービスを一手に引き受けているということです。奈良本の町なかから見上げると、オレンジの帽子をかぶった白い大きな建物がひときわ目立ちます。これがヘルスケアマンションです。部外者はオフリミットの玄関前を通り過ぎるだけです。ここからは下り一方で白田を目指します。
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 車も時々しか通らない静かな道を緩やかに下ってゆきます。途中、中年の女性が一人で上がってきました。多分、ウォーキング中なのでしょう。それらしい服装をしていました。それから間もなくして竹林の前に軽トラを駐車して竹を切り揃えている人がいました。竹林をよく見ると孟宗竹ではなく、すべて真竹です。

 

この細い竹を何に使うのか聞いてみたら、ときどき一般の民家でも庭に垣根にしているのを見ますが、これを「四ツ目垣」と言うのだそうです。和風旅館だとか日本庭園などでお馴染みですね。たまに頼まれて編んだりしているとのことでした。彼は一貫して鉄鋼畑を歩み、定年になってからも声が掛かれば金属の修理・加工の仕事などを受け合ったり、最近では稲取の壬生の庄に56年務めたそうです。

 

ただ、こうして忙しくしていた間に奥方が認知症になったのを悔やんでいました。もう少し早い段階で面倒見てやれなかったのが心に残るというのです。奥方は行動的な人で地区の婦人会の会長を務めたり、母親の介護をしたりで忙しくしていたのに、母親が亡くなってから急に意欲を失ったかのような状態になり、病院に連れて行ったら認知症と診断されたということでした。でも、それほど生活に不自由していないと言うのがせめてもの救いです。彼はもうちょっとで仕事が終わるから、車に乗っていかないかと勧められましたが、有難く丁重にお断りして先に下ってゆきました。

 

                 桶の口園入口

その後、桶の口園の前を通りすぎてから暫く歩いた所に、西のほうから沢が入り込んでいて、立て看板に「赤川水系」とありました。白田川にかかる赤川橋の名は知っているのに、赤川という川の存在に気が付かなかったのは汗顔の至りです。そして間もなく、その赤川橋に到着しました。

                    赤川橋から白田川