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御嶽山2014/10/04

パンパスグラス
先月27日に突然噴火した御嶽山は47人の死者を出し、1週間経った今も不明者がなお16人もいるという。信仰の山がついに「魔の山」になってしまいました。大型台風18号も迫ってきた現在、一刻も早い救出を願わないではいられません。

今回の噴火の特徴は、マグマの噴出による噴火ではなく水蒸気爆発によるものだそうで、“噴石”の落下による被害が殆どだと推測されることです。

今朝の散歩で鹿児島出身の知人の話では、今なお活火山である桜島にはシェルターが随所にあって、そうした際の格好の避難所になっているということでした。私も阿蘇山に登山ではなく観光で登った時に、火口近くにシェルターがあったことを思い出しました。

ところが、北、中央、南の日本アルプスの火山を顧みると、シェルターのある山があったかどうか今、思い出せないでいます。もし、御嶽山の然るべき場所にシェルターがあったなら、こんなにも多くの犠牲者を出さないで済んだかも知れません。

御嶽山は比較的、噴火を繰り返してきた火山ですが、他にも浅間山や北アルプスの焼岳、霧島山(新燃岳)など危険性の高い、しかも人気のある山が数多くあることを考えると、現状を放置しておくわけにはゆきません。

最近は水害にしても、数多くの犠牲者が出ています。災害は起きてからでは遅いのです。たとえ自然災害の予知や抑止に現在の科学の力が及ばないとしても、可能な限りの手は打っておくべきと考えます。

御嶽山は私も1988年3月に登りました。森林限界までの雪のラッセルが苦しかったことと、山頂は死の世界だったというイメージを今思い起こしています。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りして、合掌。