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伊豆33観音巡り5の12014/10/29

ペリーロードをゆく
<ペリーロードをゆく>
伊豆横道33観音霊場巡りは西伊豆エリアを終えて、次は南伊豆を考えていたところ、きのう病院の帰りに急遽下田の4観音を回ってくることを思い立ち、それではと、南伊豆から下田地区へと予定をあらためることにした。

 

最初は第23番札所、宝光院。この観音寺は長楽寺の中にあり、ここはこの夏に既に訪問済みで、宝物館を拝観している。なまめかしい裸体の弁天像があった記憶がある。しかし、どんな姿だったか、もう忘れてしまった。

 

許可を得て宝光院の本堂に上がり、しっかりと納経した。ちなみに「納経」とは本来写経した経巻を寺院に納めることだと思っていたが、調べてみると、最近ではご本尊を前にして読経することも納経と言われるようになっているそうである。

 

ご本尊の姿は暗くて見えなかった。合掌して仏説摩訶般若波羅蜜多・・・と声を出したら、集中して周囲を忘れた。ほぼ完璧に近い誦経ができた。

 

ガイドブックによると、ご本尊の聖観音世音は聖徳太子の作で、和銅七年(714)に漁民の網にかかって引き揚げられたものだという。また、長楽寺のご本尊の薬師如来も鍋田の海中から出たと伝えられているそうだ。真偽は別にして、それだけ漁民の信仰が篤かったということだろう。

 

伊豆88か所霊場でもある長楽寺については、日露和親条約が結ばれた寺、そして、日米和親条約の批准書が交換された寺でもある。その意味で、伊豆88か所巡りの時にはもう一度宝物館を訪ねてみたい。

長楽寺の鐘楼から寝姿山の武山を望む
<背景は寝姿山の武山>