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19号台風一過の志津摩2014/10/14

台風19号は大騒ぎした割には、東海岸に関しては大したことがなかったようです。今朝は久しぶりに志津摩に下りてみました。コースは馬道~ふたつ掘り~水下~志津摩遊歩道。

 

途中で田圃の具合を見に来たうわん丈さんと一緒に歩き、澄み切った空の下、処どころで立ち止まっては遠く爪木崎を眺め、ヨコオラの磯を眺めながら志津摩に下りました。

 

うわん丈さんは小学生の頃、あのオフネ石によじ登った事があると言います。岩の上は意外と狭く、ごつごつしていて、とても長い時間載っていられるような岩ではなかったそうです。

 

つまり、オフネ石、実はあの“役の小角”が大島から乗って渡って来たと言われる不動岩は、乗り心地が悪かったということです。その上、岩を下りて磯浜にたどり着く前にバランスを崩して脛を擦り剥いて痛い思いをしたのでした。
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志津摩の海岸

 

たるがねの先端に座す “地蔵岩”が、いつになく鬱蒼としたオツムを見せています。うわん丈さんは、昔は確かに松の木が生えていたが、その後、丸坊主だったはずだがね、と言う。そう言えば、ハサミ石の両方の岩のオツムにも今は松の木が生えていますね。

 

稲はやはり、殆どが寝ていました。うわん丈さんは別に驚いた風もなく、どんどん海岸へと下りてゆきます。倒れた稲を手で掴めるだけを束にして立ててやれば、その後の稲の生育に良い効果があるが、今の時代はそんなことに時間をかける余裕はないと言うのです。

 

しかし、その言葉の裏に、自給自足のコメとしては糊塗するのに十分な味と量を、毎年確保してきている自信が読み取れました。倒れた稲はそのままで良いと。

 

 

坂下川と志津摩川が海に注ぐ場所、即ち、河口は飛び石で渡れるようになっていますが、台風などの翌朝は水位が上がって飛び石は隠れてしまうのが常なのに、今朝はそんなこともなくのんびりと渡れました。

 

前回の18号のときより、たいていの道が荒れていなかったのは幸いでした。風による被害も殆どなかったようです。ただし、海はまだ荒れていましたね。磯に寄せる波が激しく砕け、白く散ってました。