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伊豆33観音巡り5の22014/10/30

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23番宝光院の次は、24番泰平寺。道路拡幅工事中の了仙寺前の通りを嫌って、碁盤の目のように区画された街並みに入る。ところがブラブラ物見してきたせいか、市民文化会館の前に出てしまい、ふと、大安寺の門柱が目に入って、その参道に引き込まれてしまった。

 

山門をくぐると、正面の本堂では法事の真っ最中。庫裏から出て来たご婦人に33観音のご朱印を請うたら、この寺は88か所の札所で、泰平寺と良く間違えられるという。何となく、大安と泰平の文字が同じと思い込んだのが我ながらアホらしい。

 

少し戻って、同じように道路から引き込んだ参道に入る。白い石敷きの道がまぶしい。前方には新興宗教の建物のようなコンクリートの新しいお寺があった。山門を中心にコンクリートの塀が左右に伸び、右手の一画にソテツと並んで大きな岩の石碑があった。山頭火の句だ。

伊豆はあたたかく

野宿によろし

波音も

 

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向って石塀の左手に通用門があり、ブザーを押すと、中から住職が現れた。整然と3つに区画された池に蓮の葉が浮かんでいた。本堂に懸かる額「長松寺」は山岡鉄舟の筆跡だそうだ。稲取の栄昌院にもあるというと、伊豆の他の3か所の寺にもあるとのこと。メモしてこなかったのが残念。

 

この寺には下田領主だった戸田忠次の墓があり、また秘仏のコレクションがあるそうだ。来年のお彼岸のときに公開するという。ご朱印をお願いしている間に般若心経を納経した。もっとも、まだこのお経しか勉強していない。観音さま巡りだから観音経を習得する必要があるだろう。33観音霊場巡り結願まで間に合うかな?