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27番慈雲寺と29番正眼寺2015/02/10

.<正眼寺の天井の龍>
寺坂の正眼寺は石室トンネルを潜って直ぐの所にある。未だ時間は充分にあるので、手前の石廊崎港口でバスを降り、石廊崎港でゆっくりすることにした。伊豆に来た当初、石廊崎先端まで歩いたことがあるが、風の物凄く強い日だった。今回は穏やかなお天気で温かい。

 

駐車場の「長津呂歩道」の案内板を読むと、海に向って左側の小高い山が起点で、約1時間40分のコースとある。石段を上がると、途中に墓石があった。簾とも箸とも読めそうな文字以外ははっきりしない。でも、紋章から高貴な人の墓のようだ。

 

石段を上がりきれば、城山に出るのだろうが、今回は諦めて引き返す。港をぐるっと回ってから、食堂に入る。トコロテンを注文。出来上がるのを待つ間、昆布茶をいただいた。味が濃く美味い。トコロテンには乾燥した岩海苔が上に載って、これがまた美味である。

 

暫くして、注文以外にもう一つトコロテンが出てきた。大きめのサイコロにきな粉がまぶしてある。寒天自体が柔らかく、これもいける。店主は、この寒天は自信があるという。どうやら自家製らしい。聞けば、暇をみては海に潜るという。店内には重たそうな潜水服用のヘルメットが飾ってある。

 

石廊崎港にて
このヘルメットは真鍮で出来ており、30キロもあるという。彼のオバアサンが使っていたそうだ。こんな重い潜水服を着て潜るのだから、かなり深い所で漁をしたのだろう。この石廊崎ではキンメダイなどの漁は、現在では船が2ハイ、イカ漁などが4ハイでしかなく、漁師は少ない。

 

昔、石廊崎港は風待ち港として栄え、上方の廻船問屋の宿泊施設が複数あったそうだ。風が収まるまで自前の宿に投宿したわけだ。現在でも民宿として残っている宿があるという。XXX丸という名の民宿だそうだ。残念ながら、名前を忘れてしまった。

 

 

この石廊崎は城山といい漁業といい、もう少し歩いて知識を深める必要がありそうだ。何と言っても、伊豆半島の最南端である。埋もれた史実もたくさんあるに違いない。いずれまた来て見よう。

 

さて、第29番札所、正眼寺は寺坂のバス停の前に参道があり、石段を上がり、緩やかな坂を行くと、数本の大木に守られた先に本堂があった。寺の年配の住職は快く迎えてくれ、燈明も自由にあげて納経してよいと、お許しをいただいた。感謝。ご本尊は聖観世音。ただし、御開帳ならず。

 

次は27番慈雲寺。 寺坂から乗ったバスは吉祥から下田行きに変わり、下賀茂で下車する。慈雲寺は青野川を渡った右岸にある。本堂の格子の戸が8枚横に並んで、正面から見て立派な構えである。ご住職はお留守のようで、奥様からご朱印をいただいた。

 

下賀茂はいたる所、温泉の湯煙が立つ。今回は日帰り温泉銀の湯に一浴して帰る。
下賀茂温泉 銀の湯


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