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八丁池2015/09/04

八丁池

水下の農家Iさん方では昔一時期、八丁池口でイチゴの仮植をしていたことがあったそうです。高度が約1000mの寒冷地での仮植です。県の推奨で行った事業だったとのこと。当時は冷温で育つ品種が主流だったようです。仮植の間に育つべき部分、内実が寒冷地でより良い結果が得られる品種という意味です。

1125mの八丁池では冬季には池全体が凍結します。Iさんは仕事のついでに子どもたちをダットサンの荷台に乗せてみんなでスケートをしたと言います。その当時のスケート靴をまだ保管しておられるそうですから、一度見せていただこうかと思っています。

八丁池には西側に山小屋があったそうですが、今では廃墟となっています。手前の池際の東屋は5段のコンクリート製石段の上にあってベンチとテーブルがあり、今でも辛くも利用できる状態ではあります。

それから、池周辺には昔はクマザサが繁茂していたそうですが、シカの食害の結果でしょうか、今は殆ど見られません。Iさんは近年、八丁池を訪れた時に天城山中のクマザサが激減しているのを目の当たりにして、その変わりように驚いたと、以前話してくれたことがあります。

先月は久しぶりに八丁池を訪れ、道中、水生地歩道と下り八丁池歩道のブナの古木に魅せられました。この秋にはもう一度訪ねてみるつもりです。