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志賀旦山の絵葉書2015/09/08

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先日知人から沼津の日本画家、志賀旦山の著書をいただきました。実は、立派なケースに入った中身は絵葉書48枚でした。沼津の「最新 郷土絵葉書」と題して、4題をテーマにしています。

 

沼津の富士と眺望

沼津の海・山

沼津の川・街

沼津の花と文化

 

今回は、この48枚の中で私が気にいった2枚を取り上げてみます。と言っても、この絵を論評するわけではありません。描かれた絵を鑑賞しているうちに、描かれた場所の特定に興味を持ったことをここに記すだけの話しです。。

 

先ず冒頭の絵について。三角オムスビの山を淡島と仮定すると、その右奥に富士山が描かれていますから、発端丈山と富士山を結ぶ線上にビューポイントを選んだのではないかと考えます。その上で高度差を考慮に入れて、発端丈山の手前の見晴台で描いたのだろうと特定しました。

 

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2番目の絵は、ハガキの説明によると狩野川で背景が牛臥山とありましたので、狩野川に架かる下流から2番目の橋、永代橋から描いたのではないか、でなければ、橋下の狩野川左岸の河原におりたのではないかと考えます。いずれも、地図を開いて時間を忘れる作業でした。

 

そうこうしていたら、この狩野川の南に香貫山、徳倉山、鷲頭山、太平山という山に目が移りました。調べてみると、これらがいわゆる「沼津アルプス」の山であることが分りました。だいぶ前に城山から葛城山~発端丈山を歩いた時に、市街地の中に浮かんで見えた低山の連なりを土地の人は沼津アルプスと呼んでいると聞いたことがありました。

 

そんなわけで俄然、興味が出てきて、この秋か冬にでも歩いてみる気になりました。最高の鷲頭山で392メートルです。全部踏破するのに約5~6時間だそうで、今はこれならリミット内にあります。思いがけなく、志賀旦山の絵葉書が夢を運んでくれました。