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チョウウオ2015/09/29

稲取漁港
向井の船着場で2本の釣り竿を海に放り込んで、海底を覗きまわっている人がいました。近寄ってみたら、2本の竿の先端部分に網を付けて何かを掬い上げようとしているのでした。竿も網も真新しく、特に白い網が朝日に映えてキラキラ輝いています。

話を聞くと、狙っているのは「チョウ魚」だと言う。名の如く蝶のように小さな魚で、成魚でも15センチ前後だそうです。蝶のようにヒラヒラと泳ぐらしい。多分、観賞用の魚なのでしょう。

今朝は少し風が強く、しかも東風で海面にはさざ波が立っています。海中を覗いても、魚影を見つけるのは容易ではありません。こういう日は西海岸へ行けば良いのだが、横浜から来て西伊豆までゆく元気はない、と言う彼は80歳に近い。

老人の気持を掴んだチョウ魚とはどんな魚か調べてみると、別名ウオジラミで、淡水魚に寄生する虫!写真を見ると、なるほど蝶のようにヒラヒラした生き物だが、全長3~6ミリほどの微生物だという。

そこで、試しにチョウチョウウオで検索したら、これが正解で、一種の熱帯魚であることがわかりました。説明によれば、熱帯・亜熱帯に分布し、サンゴ礁や岩礁を生息域とするらしい。この港の中にもそんな鑑賞魚がいるんですね。

食べられる魚を釣って、料理するのが面倒なのか、それとも“食べるのが嫌”なのかと思い煩う前に、観賞魚を飼ってみるのもご愛嬌ではありませんか。