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郷土読本2012/10/14

<熱川幼稚園から眺めた要害山と風車尾根>

以下は稲取尋常高等小学校 郷土読本(昭和6年~7年の記録)を読んだ覚書です。

ワラビ採り(尋常三年の巻)
弁当とミカンと水を持って細野へワラビ採り。入谷の急な道を上り、野の近くになって右下を見下ろすと、この頃切り開いた「中の平」が見える。広い広い田圃と、一番上の用水池に水がいっぱい溜まってるのが見えた。摘んだワラビを大きな風呂敷に包んで背負って帰る。

田植え(尋常三年の巻)
―― 子どもらも牛馬も田に出てレンゲソウ

てんぐさ納屋(尋常三年の巻)
納屋から女の人の歌う声。手拭をかぶった何十人もの人が2列に向かい合って、集まったテングサをもんでいる。ひと夏に17万キロ――12,3万円くらい。

水源池(尋常四年の巻)
向井の第1、第2水源
テングサ納屋から沼津川に沿って少し上がると、竹藪の中に黒く塗った直径20センチくらいの鉄管があり、岸に石垣を築いて造った貯水槽に繋がっていた。コンクリートには「第二水源」の文字。第一水源は沼津川の上流にあり、この水も第2水源に流れ込んでいた。

大入谷の第3水源
お湯屋(湯田の湯?)の下のちょっとした谷間にある。

黒根の第4水源
黒根水道は昭和5年に完成。

角力塚(スクモ塚)(高一の巻)
スクモという苔むした古塚。昔は2基一緒だったが、その後、1基は三間隣の畑地に移された。原始時代にアイヌ人(?)によって立てられた道標である。

幕府砲台(高一の巻)
本町立野付近の畑地に丸石を積み重ねた台地。幕府の砲陣及び火薬庫の遺跡。

入谷の義僕(高二の巻)
奉公先で主人夫婦が突然死去。残された老婆と幼女の面倒をみた奉公人の話しが残っている。