<><><><><><><><><><><><><><><><><><>

2012/10/30

猪捕獲用の檻
きのうのOさんの畑でのことで、もう一つお話があります。石祠を見た後、段畠を一つ一つ下りていったら、大きな檻を見つけたのです。イノシシを捕える檻のようです。

檻の中に入ってきたイノシシが、こんもりと盛ったエサの直前に張られたワイヤーに触れると、ワイヤーが引っ張られて入口のゲートが落ちて閉まる仕組みです。ゲートを支えているワイヤーが外れる仕掛けになっているのです。

Oさんは去年4頭がこの檻に捕まったと言います。最初、子どものイノシシが3頭同時に捕まり、日を置いて親と思われるイノシシが1匹捕まったとのことです。

仕掛けた業者が捕ったシシをどう扱うかを見ていると、シシに鉄棒みたいのを噛みつかせ、そのまま上に引き上げて喉笛が現れたところを槍のようなもので一突きで仕留めたそうです。シシはひとたび噛みつくとそれをなかなか離さないところを、すかさず突いたわけです。プロのワザですね。

そんな華々しいワザも今年は一度も見ていないそうです。Oさんは相変わらず同じエサではイノシシも寄りつかないだろうと言います。今年もイノシシの被害は続いています。折角の農作物をそれら動物から何とかして守らなければなりません。

一番の解決策はイノシシやシカなどが里にまで出てこないようにすることですが、現実はもう追いつかない理想論になってしまっています。やはり一定の駆除はどうしても必要です。

ここは動物生態学者などの知恵を借りて広く里山を調査し、その生息域等を突き止めるなどの対策が肝要かと思われます。それには自治体がある程度の予算を組むことも必要なのではないかとも考えます。